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川野ヒロミのクリエイターの箱 

 

イラストレーターやアーチストたちに、作品やお仕事のこと、人生のターニングポイントなどについてお聞きしていきます。クリエイターならではの視点や発想方法も紹介します。

第2回 
ステンドグラスのような透明感と和紙の温かさが魅力!
切り絵作家・ゆまあひmakiさん

冊子の表紙やカレンダー、CDジャケットやファクトリーグッズなど、活躍の場を着実に広げているゆまあひmakiさん。

黒い紙をカットし、後ろから和紙を貼って彩色していく作品には、 ステンドグラスのような透明感と和紙の温かさあり、見る人の心を強く惹きつけます。また、展示会や切り絵教室で、明るく親しみやすい人柄にふれ、ファンになる方も
増えています!

まずは簡単な自己紹介をお願いします


切り絵イラストを制作しています。ゆまあひmakiです。
冊子の表紙やカレンダー、CDジャケットやファクトリーグッズなど幅広くお仕事をさせていただいています。

また、少しでも多くの方に切り絵イラストの魅力や制作の楽しさを知ってもらいたく、展示会や切り絵教室も開催しています。

作品は、黒い紙をカットして、後ろから和紙を貼って色付けをしています。ステンドグラスのような透明感と和紙の温かさを感じていただければ幸いです。


切り絵をはじめたきっかけは?

「何がきっかけだったのか?」「どこからだろうか?」とちょっと考えてしまいました。(笑)。振り返れば学生のころから切り絵を制作していたようですが……。今のような和紙を用いた切り絵を始めたのは、ステンドグラスに興味を持った頃かもしれません。

当時は、子供も小さくガラスを扱うのが難しかったため、他の方法であのような素敵な世界を表現できないかと思っていました。そんな中、いろいろなものを見て感じ行動し、和紙と出会い、今のような作品を制作するようになりました。


ゆまあひmakiさんが思う"切り絵の魅力"とは?

制作するのはちょっと大変なことも多々ありますが、やはり出来上がった時の達成感が、制作をやめられない魅力の一つです。山頂に登った時に見るあの景色に似た感じでしょうか、切り絵が完成し、下絵を外すとき、和紙の色がぱーっと浮かび上がる瞬間、頑張ってよかったなといつも思います。

彩色には手すきの和紙を用いることが多く、同じ図案で二度と同じものは作れない、一期一会の作品であるところも魅力です。

また、作り手によって、同じ図案でも色選びでガラッと雰囲気が変わります。いろいろな方の作ってくれた作品を見せてもらうときにも、自分の制作とはひとあじ違う喜びを感じます。

切り絵を制作する際に特に注意していることはありますか?


図案制作時大切にしていることは「リズムと流れ」です。

図案を考えるとき私の頭の中には、いつも「ぐるぐる」を基本とした流れと「トントントン」といったリズムがあります。言葉にしにくいですが、この感覚が気持ちよく図案に入り込んでくれるように、図案を制作しています。

また、切り絵の制作時には、図案に執着しすぎないで、 刃の勢いを大切に、 のびのびとナイフを滑らせます。色選びも時間をかけて、しっくりするものを何度も何度も和紙をずらしながら探していきます。ちょっとした宝探しみたいで、なかなか楽しいですよ。紙の質感も和紙によって違うので、選ぶ際の楽しみの一つになっています。

作品作りのアイデアはどんなときに浮かびますか?

特に気にかけているわけではないのですが、日ごろの生活の中で図案にしたら面白いものを探しているように感じます。もちろん美術館へ行ったり、書籍を見たりもしますが、そうした日常の中でため込んだイメージが、ふとした瞬間にぱっと形になって思いつくことが多いです。

切り絵をやっていて良かった!幸せ!と思うのはどのようなときですか?


教室をやらせて頂いてから、より強く思うのですが……。自分が良いと思うもの、楽しいと思うことを、同じように感じてくれる人に出会えることです。

自分の作った作品を見て、素敵と言って貰えれば、素直に嬉しいですし、切り絵制作を楽しいと感じてくれて、切り絵について話が出来る人たちと出会えたことは、とても幸せなことだと思います。

また、書店等で自分の作品が掲載されているのを見たとき、やっぱり幸せだなと感じます。そして、切り絵だけにかかわらず、イラストなどのクリエイターさん達と出会えたことも、やってて良かったなと感じることです。

切り絵教室をされているとのことですが、どのような雰囲気なのでしょうか?初心者でもできますか?

 

教室というより、お茶会のような教室です。とにかく、楽しく切り絵を作ることが第一優先です。もちろん、初心者の方もいつからでもお気軽に始めていただけます。

 

最後に、切り絵をやってみたいと思っている方になにかアドバイスをお願いします。


切り絵が気になったり、やってみたいと思ったら、ぜひチャレンジしてみてください。

初めは上手くいかなくても、たくさん作品を作り続ければ、必ず切り絵の制作技術は上達します。無理に制作するのではなく、楽しんで制作してくださいね。楽しんで作ることが、一番の上達のポイントだと私は思っています。

 

お忙しい中、インタビューにお答えくださりありがとうございました。今後のご活躍を楽しみしております!

■ゆまあひmaki プロフィール
・芸術短期大学卒業、専攻課程まで終了
・在学中に作品展開催、二科展入選、
・プレゼン会社のCG映像の制作などにも関わる
・その後コンピューターソフト会社へ入社。

プログラム開発、インストラクターなどを担当したが、子育てに専念するために退社。

・専業主婦を経て、独学で「切り絵」を開始
・全国きり絵コンクールで奨励賞を受賞

・2006年4月に「アトリエゆまあひ」を設立

・ WEB会社勤務を経て、現在は岐阜県にて切り絵イラスト作家として幅広く活動中 ! HPはコチラ↓

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