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 川野ヒロミのクリエイターの箱 


今回ご紹介するのは、個性的な紙使いが目を惹く紙イラストレーターの松本康孝さん。紙ワザ作品の制作を始めたきっかけや制作過程、今後やってみたいことなどについてお聞きしました。作品の素材感や細部が気になる人は、ぜひぜひ展示会へ!

第9回
個性が光る魅力的な紙ワザ作品!
紙イラストレーター 松本康孝さん

まずは自己紹介をお願いします。

紙という素材ならではの、色合いや質感、奥行きや温かみを活かした作品を制作しています。

雑誌をはじめ、ウェルカムボードやオブジェなどに作品を提供。子ども向けのワークショップも行っています。その他、都内を中心にアートイベントや企画展に参加しています。

紙を使った創作を始めたきっかけは?

小学生のころテレビで観た「TVチャンピオン」という番組です。ペーパークラフト王選手権は過去10回ほど行われていています。番組はすべて録画し、どんどん紙のおもしろさに惹かれました。といっても、ペーパークラフトはもちろんアートの世界に足を踏み入れたのは、大学を卒業してからです。

制作方法はどのようなことがヒントになっていますか?

半年間だけ、ペーパークラフトの第一人者の先生に師事し、基礎を学びました。それ以降は、独学で試行錯誤しながら表現の幅を広げています。

 

紙を使用する楽しさやメリット・デメリットは?

身近にある、紙という二次元の素材を、立体にしていく工程に魅力を感じます。

 

デメリットは、組み立てたあとの修正が難しいということです。また、イラストレーションとして展開していくにあたり、撮影というプロセスが生じてくるので、日々勉強中です。

 

紙は、デジタルやドローイングと違い、任意の色を表現することができません。数ある紙の中から、種類や色、厚みをチョイスすることが楽しくもあり迷うところです。

◆制作過程はコチラをクリック↓

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完成

今までの制作で特に印象深い作品はありますか?

過去に「紙わざ大賞」というコンペに出品したシーラカンスの作品です。紙のもろさを逆に活かしたいと思い、紙を燃やしたり焦がしたりして陰影をつけました。

今後やってみたいお仕事や制作してみたいモノは?

紙の魅力が活かせるすべてのことに挑戦してみたいです。

ストップモーションなどの動画や、デジタルとの融合。パッケージやグッズ展開。既存のキャラクターを紙で表現したり、巨大な作品も作ってみたいです。子どもワークショップは現在もやっていますが、大人向けの教室もやりたいです。

松本さんの今後の展示の予定はコチラ↓
■ペーパーレストラン
紙の力・紙を使いこなしたアートの世界展
会期:2015年10月25日(日)~11月1日(日)
時間:10:00〜17:00(入場無料)
会場:トッパン・フォームズビル1F

■個展 (2度目の個展です)

会期:2016年2月9日(火)~15日(月)
会場:杉並 海の家 

松本康孝さんの益々のご活躍を楽しみにしています!


■松本康孝さんのプロフィール
1983.8.30 埼玉生まれ。教育大学を卒業と同時に、独学で紙を素材としたイラストをつくりはじめる。紙という素材ならではの、色合いや質感、奥行きや温かみを活かし「紙だからできること。紙でしかできないこと」を表現。

雑誌などの立体イラストや、アートイベント、企画展など精力的に活動。小学校・幼稚園教員免許を活かし、子どもを対象としたワークショップも行う。
元高校球児。紙をこよなく愛する紙男子。


■松本康孝さんのWebサイトはコチラ↓

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